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2025/09/24

秋のベストシーズンに挑む!Panaracer NISEKO GRAVEL

秋はグラベルシーズン

秋といえば、グラベルイベントのベストシーズン。澄んだ空気と色づく景色の中、今年も北海道・ニセコで開催された「Panaracer NISEKO GRAVEL」に参戦してきた。

今回の旅は2泊3日。メンバーはけんたさん、つっちー、そしてCafe du Cycliste(カフェドシクリステ)のアンバサダーを務めるイケメン兄貴・あつしさん。男3人でのチャレンジがスタート。

話題のブロンプトンG Lineで挑戦!

今回使用するのは、秋に発売予定の「ブロンプトン G Line」。ブロンプトンジャパンから特別に貸し出してもらい、このニセコグラベルに挑むことになった。

従来のブロンプトンとは一線を画す全く新しいモデルで、20インチホイールに油圧ディスクブレーキを装備。街乗りから砂利道、林道、アスファルトまで、あらゆる路面に対応できる頼もしい存在。
言うなれば“ブロンプトン版グラベルバイク”!その実力をニセコで試すには絶好の機会。

羊蹄山を望む宿でまったり

宿泊は毎年おなじみ「ニセコ ランドマーク ビュー」。広々としたリビングに寝室が2部屋あり、男3人でもゆったり快適。

大きな窓からは羊蹄山を一望。リビングでまったりしたり、けんたさん持参のSwitch 2でマリオカートを楽しんだり、前夜は贅沢な時間を過ごした。

イベント前日、雨のニセコで過ごす

ゼッケンを受け取りに会場へ。メイン会場はJRニセコ駅前の公園に設けられており、周辺には駐車場も完備。ホテルが離れていても、車やレンタカーでアクセスできるのがありがたいポイントだ。

会場にはブロンプトンをはじめ、各メーカーのブースやキッチンカーが立ち並び、すでにお祭りムードが広がっていた。

ところが空模様はあいにくの雨。キャノンデールブースの「HAGE CAFE」であたたかいコーヒーを飲み、早めにホテルへ戻って翌日に備えることに。

晴天と虹に迎えられてスタート!

イベント当日。ホテルから会場までは車で移動。折りたためるブロンプトンなら、自転車3台+大人3人が1台の車に収まるのが大きな魅力。

会場に到着すると、前日の大雨が嘘のように快晴。空には虹がかかり、最高のスタートシーンに。スタートゲート前には大勢の参加者が集まり、熱気と賑わいに包まれていた。

挑むのは「カモシカコース(100km/獲得標高1700m/グラベル率40%)」。小径車で挑むには過酷すぎる設定で、正直不安がよぎる。

雨上がりの大地へ

朝8時、気温は20度前後。半袖+ショートビブでちょうどいい爽快コンディション。レインジャケットや予備チューブ、補給食はフロントバッグにすべて収めてスタート。コンパクトなのに頼りになる、これぞブロンプトンの真骨頂。

序盤はアスファルトのアップダウンが続き、参加者と談笑しながら進む。ところが空は急に暗くなり、まさかの大雨。そのままグラベル区間へ突入。

小径車ゆえに泥や砂利ではやや不安定ながら、剛性の高さもあって想像以上にスムーズ。雨でぐちゃぐちゃになった路面に悪戦苦闘しつつも、「これぞグラベル!」と笑い飛ばせるのが楽しい。

つっちー号とあつし号には泥除けなし。前輪・後輪から容赦なく泥が舞い上がり、背中もお腹も瞬く間にドロドロ。

ここまできたら「徹底的に汚れてやる!」と開き直れば、それもまた一興。泥だらけの姿すら勲章のように見えてくる。笑いながら走れるのが、グラベルの懐の深さだ。

エイドでほっとひと息

各エイドでは、地元の新鮮な野菜や甘〜いメロンなどが振る舞われ、自然と笑顔に。
北海道ならではの食材を堪能できるのも、ニセコグラベルの大きな魅力のひとつだ。

お腹も満たされ脚も復活!

広がる北海道の空の下、畑の緑を横目にのんびり走る。都会の空よりも広く、雲は低く感じられる。次の坂が来るまではポタリング気分。

雄大な景色に包まれながら迎えたエイドステーションでしっかり補給。お腹も満たされ、脚も復活!再び力強くペダルを踏み込み、次のセクションへ挑んでいく。

激坂の先にご褒美

ハイライトの「イソヤエイドステーション」へは、斜度10%超の激坂が2km続く。風力発電機の羽が「ヒュンヒュン」と鳴り響くなか、呼吸は荒れ、自分との戦いが続く。

ようやく辿り着いた頂上からの景色は格別。日本海と尻別川を一望する大パノラマが広がり、苦しさが一気に吹き飛ぶ。

ここで味わったカレーライスと甘いミニトマトは、疲れた体に染み渡る最高のご褒美。

名物ソファーと後半戦

「ニセコグラベル名物」といえばキャノンデールのソファー。絶景をバックに3人で記念撮影し、笑顔を見せる。しかし残り50kmには、まだグラベルと登り坂が容赦なく待ち構えている。

日本海沿いを駆け抜ける

イソヤから一気にダウンヒル。日本海沿いに出ると、広い海を横目に走りながら「これはグラベルというより、ヒルクライム+ロングライドだな」と実感。

チェーンのトラブルもイベントの醍醐味

雨と泥でチェーンの油が切れ、「キュッキュッ」と鳥のさえずりのような音が鳴り始めた。
エイドに立ち寄り、パナレーサーのメカニックテントで注油してもらうと、再び快調に。
こうした細やかなサポートがあるのも、ライドイベントならではの安心感だ。

ヘロヘロ&爆笑ライド!

後半は細かいアップダウンの連続。脚はパンパン、息はゼイゼイ。それでも飛び出すのは「まだ登るの!?」「エイドまで我慢!」と冗談ばかり。

3人ともヘロヘロなのに笑いが止まらない。お互いをいじり合いながら進むうちに、不思議と坂道がちょっとだけ軽く感じてくる。
こういう“苦しいのに楽しい”のが、まさにグラベルライドの醍醐味だ。

ゴールでの再会

約7時間かけて無事ゴール!
フィニッシュゲートでは、台湾から参加していたリンダさんが祝福。
リンダさんといえば、かつて「台湾一周ライド」でサポートライダーを務めてくれた人気インフルエンサー。思わぬ再会に疲れも吹き飛ぶ。

東京へのフライト時間が迫り、名残惜しくも急ぎ片づけて会場を後に。もっと余韻に浸りたかったが、旅には“次の出発”がつきもの。

ブロンプトン G Lineで挑んだニセコグラベル

初めてブロンプトン G Lineでグラベルに挑戦。
最大の魅力はやはり“コンパクトさ”。大人3人+自転車3台が普通車に収まるのは驚異的で、旅先でも気軽に持ち出せる相棒。レンタカーとの相性も抜群で、車と自転車を組み合わせた新しい旅のスタイルが広がる。

走りについては、700cの一般的なグラベルバイクと比べると、小径タイヤならではの特徴がはっきり見えた。グラベルの下りではややタイヤを取られやすく、ハンドリングの難しさを感じることも。また重量約14kgという点は、登りで確実にハンデになる。

一方で、フレーム剛性の高さは折り紙つき。直進性がしっかりしていて、たわみや不安感は一切ない。安心して力強くペダルを踏み込める感覚は頼もしい限りだ。
今回はカモシカコース(100km)を走破したが、個人的には50km程度のグラベルライドが最も心地よく楽しめると感じた。

「折りたたみ×グラベル」という新しい可能性を見せてくれたブロンプトン G Line。
旅とライドを融合させる“冒険バイク”として、これからますます活躍の場が広がりそうだ。

写真提供:@nobuhikotanabe
写真提供:@nisekogravel

イベント公式サイトはこちら

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