けんたさん・旅のしおり
10:00 | 東京を出発 |
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14:00 | マウントフジキャンプリゾート到着/キャンプ設営 |
17:00 | 夕食 |
07:00 | 朝食 |
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09:30 | ライドスタート |
10:00 | 鳴沢氷穴見学 |
11:00 | 森の駅風穴で休憩/樹海ライド |
12:00 | 西湖の湖畔ライド |
12:30 | 大石公園で休憩/河口湖の湖畔ライド |
13:15 | 歩成でランチ |
14:30 | mius cafeで休憩 |
16:00 | マウントフジキャンプリゾートでゴール |
全日程 終了!
人気の本格オフローダー「DEFENDER」を借りて、ディスカバーライド初の「6ホイール」スタイル。高い悪路走破性を備えた頼りがいのある外観は、眺めているだけでテンションがあがってしまう。
協力:ジャガー・ランドローバー・ジャパン(株)
今回、借りた車種は「DEFENDER 110 X」。後部座席を倒すことでほぼフラットの荷室ができる。前後輪を外してグラベルバイクを2台積載。フレームサイズが540と大きめなのでサドルを下げることで立てたまま積載ができた。車載スタンドはMINOURA製品(http://www.minoura.jp/japan/transport/vergo-tf/vergo-tf2-wh-kit.html)を使用。
サンルーフがあるおかげで車内はとても明るい。そして、自転車を車内に積載できるのは、雨や虫などによる汚れの心配もないので安心。
初めてDEFENDERを運転するけんたさん。なによりも運転席の視点が高いのに驚き。大型の車両にもかかわらず見通しがよいので運転がしやすい。そしてディーゼルエンジンとは思えないほど静寂な車内空間。
4万坪の敷地が広がる富士山麓最大級のキャンプ場「マウントフジキャンプリゾート」に到着。チェックインを済ませて早速テントの設営にとりかかる。今回のテントはフロア(床)がないシェルタータイプのため構造がシンプルで設営が簡単。
テントの設営が完了したら次は夕食の準備。献立は焼き鳥定食。焼き鳥を焼くための手慣れた手つきで火をおこすけんたさん。お米は安定のツッチーの土鍋。
あっという間に陽も落ちてしまい、照明の灯りをもとに焼き鳥を焼くけんたさん。クレイジーソルトで味付けをして焼き鳥の完成。土鍋で炊いたご飯と一緒にいただく。
食事も終えて翌日のライドに備えて早めの就寝。地面の熱が体に伝わって寝苦しくなるのを防ぐため、コット(組み立て式の簡易ベッド)の上で寝るスタイル。コットの下に風が通るので涼しく寝ることができた。
2日目の朝、みずみずしい空気のなか起床。朝の空気はとても贅沢な気持ちにさせてくれる。朝食は前日に買っておいた山梨産のシャインマスカットとトーストをいただく。
ライドの準備を整えて、キャンプ場からライドに出発。今回のルートは初のグラベルライドとなるツッチーのためにけんたさんがルート設定してくれた。グラベルのルートは舗装路とは異なり、山の中の道が多くStravaやGoogleマップ上で情報が少ないためルートの設定が難しい。また、気づかないうちに私有地などをまたがって走っているケースもあるため、ルートの選定には気をつける必要がある。
キャンプ場をスタートして早速のグラベル(砂利道)が始まる。アスファルトで舗装された道とは異なり、砂利でタイヤがすべるため思った以上にスピードが出ない。また、タイヤのタイヤの空気圧を減らすことでグリップ力が増して滑りにくくなるそうだ。
鳴沢氷穴
1つ目の立ち寄りポイント「鳴沢氷穴」に到着。この洞窟は、青木ヶ原樹海の東の入口に位置し、年間を通して観光客がたえない富士五湖観光のひとつ。冬の間に氷を運び込んで保存し、夏に天然の冷蔵庫として、昭和の中ごろまで使われていたそうだ。夏場の納涼スポットとしておすすめ。(入場料:350円)
洞窟の入口には、「ただいまの洞穴内0℃」の看板が設置されている。入口の前に立つと階段の下から冷気が体に当たるのがわかる。洞窟の入口からなんともいえない迫力を感じる。ちなみに、洞窟入口からは階段がつづき、足元も濡れているためSPD(またはスニーカー)がおすすめ。
階段を一歩づつ降りるたびに気温が低下していくのがわかる。まるで真冬に夏用のジャージで外にいるような寒さ。氷穴内の奥には氷の塊が積んであった。温暖化の影響で氷穴内の温度も昔に比べて上がってきているそうだ。
鳴沢氷穴で涼んだ後は、再びグラベルを走る。今回のグラベルルートは青木ヶ原樹海の中を通る「東海道自然歩道」の一部を走るルート。地面には根や溶岩石がむき出しになっていたりと注意が必要。また、歩行者優先のため、歩行者がいる場合は、徐行または自転車から降りて通行するなどマナーを守りながら走ることが大切。
※トラブルやケガ等に備えて2人以上で一緒に走ることをおすすめします。
鳴沢氷穴から3km程度のグラベルを走り「山の駅 風穴」に到着。転倒しないように路面を見ながら全集中して走ったこともあり、ものすごい疲労感。緊張をほぐすため、とうもろこし味のソフトクリームで小休憩。
再び青木ヶ原樹海の遊歩道に突入。遊歩道の入口には樹海を思わせる看板が設置されていた。
分岐点「悪路」
樹海と聞くと、どうしても自殺の名所というイメージが先行してしまうが、実際に走ってみると、手つかずの自然が多く残っている。地表の溶岩だけでなく、地を這う根や、倒木と岩にまとわりつく苔など、まさに自然の宝庫。遊歩道を走っていると分岐点に「悪路」の文字。GPSのナビを信じて「悪路」のルートを選択して進む。
分岐点を進むと、まさに悪路だった。もはや自転車が乗れる状況ではなく、自転車を押しながら進み、時より倒木をくぐり、自転車を担いで崖のぼるような状況が続く。
自転車を押しながら歩くこと約15分で悪路を抜けた。過去いろいろなグラベルを走ってきたけんたさんでさえ、ここまでの悪路は初めてとのこと。
青木ヶ原樹海の中で地図を発見してホッと安心するけんたさんとツッチー。目指すは富士五湖の1つである西湖。地図上では2kmほどで舗装道路にでれそうだ。
無事に樹海のグラベル(遊歩道)を抜けて西湖沿いの舗装路に出ることができた。約6kmのグラベルだったが、全集中して走ったこともあり感覚的にはオンロードで20km分ぐらいを走っていたような錯覚に陥った。
河口湖
西湖沿いの県道21号を走り「湖北ビィーライン」を抜けるとお隣の河口湖が見えてくる。河口湖は富士五湖の中で2番目に大きい湖で周囲の距離は約19km。今回は河口湖の北側だけを走る。
大石公園
口湖の北側にある観光客御用達の「大石公園」に到着。この公園は河口湖と富士山の両方を一度に眺めることができる絶景のロケーション。けんたさんが訪れたタイミングでは富士山の姿は雲に隠れてみることができなかった。
公園内には、ブルーベリーをテーマにした食品を販売する『河口湖自然生活館』というショップや、富士山を眺めながら紅茶をいただける「富士山の見えるカフェ」などもある。しかし、多くの外国人観光客で混雑していたため、自動販売機のサイダーでサクッと水分補給。
ほうとう蔵 歩成(ふなり)
河口湖から約8km走り国号139号線近くにある本日のランチスポット「ほうとう蔵 歩成 河口湖店」に到着。河口湖周辺には山梨名物の「ほうとう」のお店が数多くひしめき合っている。今回はけんたさんが過去に訪れたお店で一番おいしかったというおすすめのお店でランチ。調べるとこのお店、山梨県のほうとう日本一を決める大会で3連覇を果たした名店だった。
日本一のほうとう
お店の一番人気メニュー「黄金ほうとう」を注文。味噌ベースのスープに野菜と豚肉がたっぷり入っている。かぼちゃの甘さが味噌に馴染み渡り全体的にまろやかな味付け。サイドオーダーでライスも注文。鍋の具材を全て食べた後に、スープと混ぜて余すことなくいただいた。
ランチを終えて富士山の裾野(富士吉田市側)を上る。このあたりは、毎年5月に開催される日本最大のヒルクライムイベント「富士ヒルクライム」の開催地。けんたさんも3ヵ月前に参加したイベントで、ヒルクライム談義をしながら坂道を上る。
miu's cafe(ミウズカフェ)
坂道の途中にカフェを発見して、食後のコーヒー休憩をすることに。森林浴ができるテラス席には愛犬を連れたお客さんで賑わっていた。モダンでポップな店内でアイスコーヒーをいただく。ゴール地点の「マウントフジキャンプリゾート」まであと7km。
約43kmの行程(内8kmグラベル)を終えて「マウントフジキャンプリゾート」に戻ってきた。8月末ということもあり日中の日差しはまだまだ強かったが、樹海の中は日陰が多く体力的には意外と平気だった。今回は激しいルートを選定してしまったが、緩やかなルートを選ぶなら夏の樹海グラベルはおすすめかもしれない。
1泊2日のキャンプ&ライドもあっというまに終了。DEFENDERに自転車とキャンプ道具を積み込み帰路につく。普段は電車や飛行機での輪行が多いけんたさん。目的地まで車で移動する「6ホイール」スタイルは、荷物の量も気にしなくてよいので気楽だった。帰り際に雲に隠れていた富士山が顔を出してくれた。