けんたさん・旅のしおり
7:00 | サポートライダー牧瀬さんと合流&スタート |
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7:10 | 観光スポットの「砂むし会館」で朝焼けを眺める |
7:30 | 「フェリーなんきゅう」に乗船 |
8:00 | 根占港へ向けてフェリー出航 |
9:30 | 雄川の滝入口の駐車場に到着 |
10:00 | 雄川の滝展望所に到着 |
11:30 | 神川ビーチの影絵の祭典で休憩 |
12:45 | 自転車ショップ「鹿児島FunRide 鹿屋店」でアイシング |
13:15 | 学問の神様「荒平天神」に寄り道 |
13:30 | ランチ「みなと食堂」 |
13:45 | 海潟さくら公園から桜島を眺める |
16:15 | 桜島に上陸。有村溶岩展望所で最後の小休憩 |
16:50 | 本日の宿「桜島のゲストハウス ulalaふるさと」に到着 |
17:15 | 海辺の露天風呂に入浴 |
18:30 | ゲストハウスでバーべーキュー |
DAY2 終了!
心強い助っ人と合流し、2日目をスタート!
サポートライダーの牧瀬さん
今回のサポートライダーは鹿児島在住のサイクリスト牧瀬さん。「Papicross」の代表として、サイクリングにまつわる撮影のコーディネートやサイクリングイベントを手がけるサイクルツーリズムのプロ。鹿児島はもとより九州全土のサイクリングロードに詳しいと聞き安心感桁違い。最高のキンイチ2日目スタート!
【みんなのオススメ 】朝陽のぼる指宿の代表的観光スポット
砂むし会館
海岸線から上る朝陽を臨む形で組まれた天然の砂むし場から立ち上る湯気が何とも旅情深く、思わず足を止めた「砂むし会館」。
次第に空の色が変わっていく誰もいない浜をゆっくり眺めていたかったが、今日はフェリー移動を計画。8時の乗船に間に合わせるためこの先5km程にある山川港を目指して先を急ぐ。
【みんなのオススメ 】自転車ごとフェリーで大隈半島へ
山川港からフェリーなんきゅうへ乗船
ここまでライドしてきた錦江湾の西側を囲う半島、薩摩半島の「山川港」からフェリーなんきゅうに乗船。
錦江湾を挟んで東側の大隅半島「根占(ねじめ)漁港」へ渡るためだ。
自転車に乗ったまま乗船し、デッキに設置された自転車固定用のロープで固定してもらう。
利用代金は自転車込みで片道1200円。
穏やかな湾を眺め、甲板で海風に吹かれながら牧瀬さんの大熊半島サイクリングの思い出話で盛り上がる。乗船時間1時間ほどの小さな船旅を楽しんだ。
緑の中を歩いて、鹿児島の代表的なパワースポットへ
雄川(おがわ)の滝
「根占漁港」から南大隅町内を7km程ライドして「雄川の滝遊歩道入口」へ。この街を流れる雄川上流にある「雄川の滝」は、幅60m・落差46mという規模を誇るパワースポット。
大河ドラマ「せごどん」のオープニングにも登場しさらに有名になったのは記憶に新しく、この旅で必ず訪れようと心に決めていたけんたさん。
滝の展望台までは専用駐車場から1.2kmほど。整備された遊歩道があるのでそこからは徒歩。クリートシューズで行く場合はクリートカバーを持っていこう。30分ほどで滝の展望所へ辿り着くと、壮大な滝がけんたさん一行を迎えてくれた。
静かな緑の中、近寄りがたいほどの神聖さがもたらす非現実感に、思わず時間を忘れるほど見入ってしまう。
午前中は逆光で写真を撮るのに苦労したが、天気の良い午後には、滝つぼ全体がエメラルドグリーンになるそうだ。
痛む膝を優しく迎えるビーチと、ゴールへのチートなオプション(?)
神川ビーチ
昨日から膝に痛みを感じていたけんたさん。だましだましここまで走っていたが、いよいよ膝の痛みが強くなり、休憩が必要に。一息つく場所を探していると国道269号線沿いにあるビーチに唐突なピンクのドアを突如発見。
「これは、ひょっとしてフィニッシュポイントまで一気に辿り着いてしまう魔法のドアでは…?」ストーリー上あまりにも都合よく現れた禁断のアイテム。悪魔のささやきに負けたのか(?)とびらを開けるけんたさん。
この神川ビーチは対岸の薩摩半島に沈む夕日と一緒に撮影できるスポット。錦江町の地域PRとして複数の影絵オブジェも常設されている。
小学校の体育館をリニューアルしたバイクショップで間一髪・膝回復!
鹿児島FunRide 鹿屋店
ビーチでの休憩ではまだ膝は十分に癒えず、牧瀬さんが急遽バイクショップへ連れて行ってくれるという。
なんとか辿り着いて驚いたのは店内の様子。
昔の小学校の体育館をそのまま活かした店内で広々とした空間にスピニングバイクがズラリ。ロードバイクはもちろんランニングバイクもトレーニングにも対応するこのショップ、自転車競技の名門校「鹿屋体育大学自転車競技部」のメカニックも務める、超経験豊富なプロショップだった。
ご厚意でアイシング用の氷をいただき膝を冷やしながら休憩しているうち、痛みも和らぎ一安心。
本日2つめのパワースポットに寄り道
荒平天神
膝の不安から少し気を取り直し、ランチを予定しているの古江町へむかってさらに海岸線沿いを走る。
だんだん日が高くなり、エメラルドグリーンに変わっていく海を眺めながら走れる楽しさはシーサイドコースの醍醐味。
1km程走ると、青の景色の中にぽつりと赤い鳥居が現れる。海につき出る小さな岬の先にあるのは学問の神様、菅原道真公が祀られる荒平天神。手前の参道は満潮時、海におおわれ通れなくなるのだそうだ。
【みんなのオススメ 】鮮度抜群の刺身に舌つづみ!海の幸満載の豪華定食でご褒美ランチ
みなと食堂
荒平天神からさらに古江町へ向かい北へ3kmライド。本日はほとんど寄り道エイドなくここまで来たため、空腹も限界。
今日のランチは朝から楽しみにしていた鹿屋市漁協直営の「みなと食堂」。食堂のすぐ隣の鹿屋市漁協で水揚げされたばかりのカンパチが食べれると視聴者におススメしてもらっていたお店。
やっとたどり着いたころは13時30分とランチタイムのピークを過ぎたが、店内はほぼ満席。
ここの定食は、カンパチの刺身、同じくカンパチのお頭(!)のあら煮、エビのかき揚げがセットになった豪華さが目玉。歯ごたえのある新鮮なカンパチは脂がのって味が濃く、空腹を我慢してきたご褒美にふさわしい。海鮮出汁の効いた甘めの味噌汁もライドに疲れた身体がみるみる回復する絶品。
絶え間なく噴煙をあげる桜島をのぞむ
垂水市漁港駐車場
大満足の食堂を後にし、さらに北へ220号線をライド。18km程走ったところで牧瀬さんのおすすめの垂水市漁港の駐車場へ立ち寄り。ここからの桜島の眺めがおすすめなのだとか。
確かに日のあたり具体の関係か、桜島の山肌の険しい陰影がはっきり肉眼でとらえられる。
なぜかここまでは噴煙をお目にかかることが無かったが、ここにきてやっと火口から煙が立ち上っている様も見ることができた。
緑深い山とはまた違い、今も常に変化し続ける桜島は”活火山”であることを実感した。
【みんなのオススメ 】ついに桜島に上陸!
有村溶岩展望所
戸柱神社を越えて、いよいよ桜島に足を踏み入れる。流れて冷え固まった溶岩が左右に切り立つ遊歩道をさらに走り、有村溶岩展望所へ。
ここからは桜島の南側(南岳と呼ぶらしい)が目の前に広がり、後ろを振り向くと走ってきた垂水市の海岸線が見渡せる。
ここまで桜島に肉薄して初めて気が付いたのだが、山麓から山の半分の高さまで緑が茂っているが、そこから山頂にかけてはまったく植物が生息していない。牧瀬さんによると、この山麓の林は「雨などによる土石流の発生を防ぐ目的で植えられた松。”桜島植林”」なのだそうだ。
膝爆弾を抱えながらDay2完走!
桜島のゲストハウス ulalaふるさと
どうにか膝の痛みがひどくならないうちに、今日のライドの最終目的地のゲストハウスに到着!一日一組限定一棟貸しのお宿は、もともと旧改新小学校に併設された教員住宅。こぢんまりとした鉄筋コンクリートの外観だが、ドアを開けると玄関からまるで昭和のアットホームドラマのセットのような居心地の良さ。
清掃が行き届いた部屋の間取りは寝室2部屋とキッチンと居間の2LDK、お風呂もあって申し分ない。
レトロな雰囲気とは対照的に、玄関で事前にメールで受け取った暗証番号を打ちこむだけのスマートなチェックイン。最寄りにコンビニやスーパーがないが、ドリンク(ビール等)は事前注文で冷蔵庫に入れておいてくれる非接触なサービスでおもてなししてくれる。
水平線一望、開放感抜群の露天風呂で入浴
桜島シーサイドホテル
ゲストハウスのオーナーのおすすめで宿から徒歩10分の「桜島シーサイドホテル」の天然温泉へ(日帰り温泉 1人500円)。屋内の温泉とは別に離れの混浴露天風呂を発見。塀や屋根など遮るものがなく、目の前に広がる水平線を独占する開放的な温泉は達成感もひとしお。
ゲストハウスでバーべーキュー
桜島のゲストハウス ulalaふるさと
ゲストハウスに戻って本日の夕食。施設が用意してくれた食材をこちらも施設の炭火焼コンロで焼いて食べるだけの気軽さ。食材のメインは地元で採れた新鮮な肉や野菜、焼きおにぎり用のごはんまでついている。昼は海鮮、夜は肉と、鹿児島が育む食材の豊かさを堪能する。片付けもおまかせでOKで楽々。
今日1日、(おもに膝周り由来の)イレギュラーな出来事にもバッチリ対応くださった頼もしいサポートライダー牧瀬さんには感謝ひとしきり。この後鹿児島市内へ渡るフェリーに乗って帰宅する牧瀬さんをお見送りし、2日目のライドが無事に終了した。