けんたさん・旅のしおり
08:00 | ホテルから「高鐵桃園駅」まで徒歩で移動 |
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08:30 | 新幹線で桃園駅を出発 |
09:30 | 彰化駅に到着 |
10:40 | 自転車を組み立ててライド出発 |
13:00 | 集集に到着 |
13:30 | 八張牛肉麺でランチ |
14:50 | 水里陳家豆花でスイーツタイム |
15:30 | 車埕木業展示館を見学 |
16:45 | 啓示玄機院孔明廟で休憩 |
17:00 | Hotel Del Lagoに到着 |
18:30 | 日月潭新山味邵族風味餐庁で夕食 |
DAY2 終了!


出発前の最終チェック
ホテル出発前に、輪行袋の状態をしっかりチェック。新幹線移動に備えて、自転車の固定や袋の破損がないかを再確認。万全の準備で、今日のライドも安心してスタート!

これぞ“輪行あるある”
ホテルから高鐵桃園駅までは徒歩で約10分。バイクに加えてバイクパッキングの重さもあり、全体の重量はなかなかのもの。肩に食い込むストラップがじわじわ効いてくる…。サイクリストなら共感必至の“輪行あるある”なひとコマ。

快適な1時間の移動
桃園から彰化までは約1時間の新幹線旅。今回は普通車が満席だったため、グリーン車を予約。料金は1人あたりNT$1210(約5,800円)。ゆったり座れて荷物スペースも安心、輪行時にはありがたい選択肢。

台湾新幹線にテンション上がる!
今回初めて乗る台湾の新幹線「高鐵(THSR)」。普段は冷静なけんたさんも、このときばかりはつっちーよりもテンション高めでシャッターを連発。異国の鉄道旅ならではのワクワク感があふれるひと幕。

新幹線輪行はちょっと工夫がカギ
グリーン車の車内には荷物専用スペースが設けられていて、輪行袋も収納可能。ただしスペースは限られているため、複数台の場合は自転車は分散させる必要がある。また、通路にはみ出さないよう縦置きにするなど、ちょっとした配慮が必要。

ひと息ついて、いざ日月潭へ
自転車も無事に荷物スペースに収まり、ようやく一安心。新幹線の車内では、今日のルートをおさらいしつつ、車窓から広がる台湾の田園風景をのんびり満喫。

プロの視点も加わる特別編
彰化駅に到着し、いよいよライドのスタート地点へ。今回の旅には、自転車雑誌「サイクルスポーツ」のプロカメラマン・のぶさんも同行。いつもの“けんたさん&つっちー”の撮影旅とはひと味違う、緊張と期待が入り混じる特別編の始まりです。

まずは1枚、記念のワンショット
彰化駅に到着してすぐ、プロカメラマン・のぶさんが新幹線を背景に記念撮影をしてくれました。旅の始まりにぴったりな一枚。いつもとは違う視点で切り取られる瞬間に、けんたさんも思わず笑顔!

ここからが本番、ライド準備スタート
彰化駅を出てすぐの屋根付きスペースで輪行を解除。バイクパッキングやカメラの取り付けなどを含め、出発準備いつもより長めの約40分。

準備完了、いざ出発!
装備のチェックもバッチリ完了し、いよいよ待ちに待ったライドがスタート。出発前にみんなで記念撮影をパチリ。ここから始まるのは、絶景とグルメに期待が膨らむ日月潭への自転車旅。

用水路沿いに進む、田んぼのまち・田中
走り始めて間もなく、台湾中部の「田中」というエリアに差しかかる。お米の産地として知られ、田んぼに水を引き込むための用水路が整備されている。

田んぼのあぜ道をスイスイ
台湾の田園風景を眺めながら、あぜ道を気持ちよくライド。路面は驚くほど滑らかで、走りやすさも抜群。

ローカル線と並走、二水自行車道
田園の中を気持ちよく走っていると、「二水自行車道」に到着。ここは台湾のローカル線「集集線」と並行して走る人気のサイクリングルート。タイミングが合えば電車と並走できるのも魅力のひとつ。今回は残念ながら電車には出会えなかったけれど、静かな景色の中をのんびりと進む時間もまた心地よい。

春限定の絶景、二水花旗木鉄道
集集線沿いにある「二水花旗木鉄道」に到着。まるで桜のように咲き誇る淡いピンクの花は、実は“花旗木(タイワンモクゲンジ)”。見頃を迎えた沿線は、多くのカメラマンや観光客でにぎわい、列車との“奇跡の一枚”を狙う人でいっぱい。春だけの特別な景色に、しばし足を止めて見入ってしまう。

緑のトンネルを抜けて
台湾・集集鎮にある「グリーントンネル」は、約4.5kmのマホガニー並木道。
1940年(昭和15年)、日本政府が皇紀2600年を記念して住民にクスノキの植樹を奨励。厳しい管理のもと育てられた木々のすぐ隣を鉄道が走る区間は写真撮影人気。

綠色隧道をこえて
並木道を抜けた先に現れるのが、趣ある集集トンネル。ひんやりとした空気に包まれながら通過すると、一気に視界が開けて下り坂。この先は本日のランチスポットがある集集(ジージー)の街。

活気あふれる街中ライド
集集の街に入ると、色とりどりの看板が並ぶ台湾らしい風景が広がる。地元の活気を肌で感じながら進むエネルギッシュな街中ライド。

集集サイクル旅の拠点
集集の中心にあるレトロな木造駅「集集駅」に到着。日本統治時代の1933年に建てられた歴史ある駅で、現在も観光列車が発着する人気スポット。ライドの小休止にぴったりの場所。

ローカル人気の牛肉麺店
ランチは集集の外れにある「八張牛肉麺」へ。店内は地元のお客さんで満席。観光客というより、地元住民に愛されるローカル感が漂う人気店。

ライド中の癒し時間
濃い色のスープに驚きつつ、やさしい味わいにホッとひと息。温かい牛肉麺が、ライドの疲れをそっと癒してくれる昼どきの一杯。

震災の記憶を伝える場所
食後に立ち寄ったのは、1999年の台湾中部大地震で被災した「集集九二一地震記念館(旧武昌宮)」。
921大震災の恐ろしさを後世に伝える崩れたままの姿が保存されており、当時の被害の大きさを今に伝えている。

さらば集集
集集の街の外周に整備された「集集環鎮自転車道」をゆったりと走り、ローカルな風景に別れを告げる。次なる目的地、日月潭を目指して再びペダルを踏み出す。

131号線ライド
集集と水里の間をつなぐ131号線は、サムさんおすすめのルート。交通量も少なく、緩やかな平坦路が続く快走区間。自然を感じながらのんびりと走れる、まさに理想的なサイクリングルート。

サイクリスト御用達の甘味処
日月潭へ向かう坂道のふもと、水里の街にある豆花(ドウファー)の名店「水里陳家豆花」。ライドの途中に甘味でひと息。地元サイクリストにも人気のスイーツスポットで、エネルギーをチャージ。

冷たい豆花でひと休み
水里陳家豆花で注文したのは冷たいミックス豆花。タピオカやおもちなど食感のバリエーションも豊か。30度近い気温の中で体も心もクールダウン。ボリューム満点でNT$40(約200円)はうれしいプライス。

いよいよ登坂スタート
スイーツタイムを終え、いよいよ日月潭への登りが本格化。平均斜度は1〜4%だが、バイクパッキングの荷物がずっしりと効いてくる。じわじわと脚にくる登りが続く。

山あいの木の町・車埕
登坂を越え、山間の町・車埕(シャーチェン)に到着。かつて林業で栄えたこの町には、当時の面影を残す「車埕木業展示館」があり、木材加工の歴史や文化に触れられる。落ち着いた街並みも魅力の立ち寄りスポット。

神話のふるさと・日月潭
車埕木業展示館の一角に、原住民・邵族(シャオ族)による神話を描いた木彫りを発見。伝説では、鹿を追って山を越えた猟師たちが日月潭にたどり着き、神聖な湖とし定住したとされる。日月潭は今もなお、邵族にとって特別な意味をもつ聖地とのこと。

後半戦スタート、地獄のヒルクライム
車埕での休憩を終えると、本格的な登りがスタート。平均勾配3~6%が10km以上続くタフなセクション。相変わらずのサムさんのハイペースに、つっちーは早々にちぎられる展開に…。

孔明廟でひと息
登り坂が続き、ボトルの水も底をついたところで現れたのが「啓示玄機院孔明廟」。諸葛孔明を祀る寺院で、旅の安全や知恵を授かれると信仰されている。境内でありがたく水分補給、心身ともにリフレッシュ!

ついに日月潭へ!
約20kmにわたる登り坂を走破し、ついに台湾屈指の景勝地・日月潭に到着。湖畔沿いは観光バスの通行も多いため、最後まで慎重にペダルを回す。

達成のハイタッチ!
湖畔沿いを約2kmゆるやかに走り抜け、今夜の宿「Hotel Del Lago」に到着。長い一日を乗り越えた達成感に包まれながら、自然とハイタッチが生まれる。この瞬間があるから、やっぱり自転車旅はやめられない。

愛車も安心
宿泊先の「Hotel Del Lago」では、自転車をロビー脇の屋内スペースに保管可能。長旅の相棒を安心して預けられるのは、サイクリストにとってとてもありがたいポイントだ。

絶景のご褒美
部屋からは、日月潭の美しい湖畔を一望できる。ライドの疲れを癒すには十分すぎる贅沢な眺め。ベランダで過ごす時間も特別なひとときに。

ローカルの味に舌鼓
シャワーでさっぱりした後は、日月潭の街に繰り出し夕食タイム。訪れたのは「新山味邵族風味餐庁」。原住民族・邵族の伝統料理が味わえる人気店で、地元の食材を使った温かみある料理が並ぶ。観光客だけでなく地元の人にも親しまれる、雰囲気も◎な一軒。

けんたさんの大好物
ローカルな伝統料理をいくつか注文し、けんたさんの大好物・麻婆豆腐もセレクト。とろみのある餡に豆腐がよく絡み、辛さ控えめで優しい味わいが印象的。旅の疲れをそっと癒してくれる一皿。

最高のご褒美
ライドの締めくくりは、やっぱり台湾ビール。乾ききった体に染み渡る一杯に、自然と笑みがこぼれる。この一瞬のためにペダルを回してきた。明日のライドもまた頑張ろう、そう思わせてくれる夜。