けんたさん・旅のしおり
8:15 | 福容大飯店(フーロンホテル)を出発 |
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8:30 | ホテル裏の福隆海水浴場に立ち寄り |
9:00 | ビジターセンター見学 |
9:30 | ビジターセンターを出発 |
10:00 | 旧草嶺トンネルを走る |
12:00 | 海山餅店のスポンジケーキ休憩 |
13:15 | 十分に到着 |
14:00 | 十分でランチ |
14:30 | 十分を出発 |
15:00 | 菁桐駅で休憩 |
15:50 | 深南路の峠越え |
16:30 | 台北市内のサイクリングロードで疾走 |
17:15 | 台北市内の「PAPERSUN」ホテルでゴール! |
18:45 | ホテル近くのホットポット(火鍋)で夕食 |
DAY2 終了!
2日目も快晴!
全日ライドの準備万端
台湾旅2日目は雲1つない青空。
サポートライダーのサムさんの助言で日焼け止めをたっぷり塗って準備万端。
日が昇って初めて知る景観スポット
福隆海水浴場
ホテルの裏側には広大な海水浴場。
東北角海岸で最も古い「福隆海水浴場」はその美しさから「黃金海岸」とも謳われており、手前の基隆河からは砂浜に向けて「彩虹橋」と呼ばれるアーチ橋が掛けられている。
毎年夏にサンドアートの彫刻家を招き、精密な砂の芸術作品が作られるそうだ。
この日はショベルーカー数台が稼働して製作の真っ最中だった。ちなみに、サンドアートの砂浜より奥が海、手前が雙溪河。海と川に挟まれたエリア。
土地の歴史や観光情報をチェック
福隆ビジターセンター
自転車の空気入れがあると聞き、ホテル横にあるビジターセンターへ立ち寄り。
建物の入口横にはメンテナンススタンドが設置され、空気入れや、六角レンチなどの工具も利用できる。
自転車をスタンドに吊り下げて作業ができるようになっていて快適。
エアコンが涼しい(嬉)!福隆エリアのサイクリングロードをバーチャルで楽しめるサイクリング体験コーナーを館内で見つける。
ペダルを漕ぐと連動して画面の風景も進む仕組み。「もう、今日のライドはこれでいいんじゃない?」と、ボケるツッチー。
2階に上がると海洋環境に関する展示。
先ほど見てきたサンドアートの紹介コーナーやでその作り方の映像を見ることができた。
2日目ライドも駅からスタート!
旧草嶺環状線自転車道
ビジターセンターを後にして、福隆駅を起点に東の海側エリア約20kmを周回する「旧草嶺環状線自転車道」ライドスタート。
サイクリング推しの駅
福隆駅
駅前のレンタサイクルはタンデムバイクや電動バイクなど種類が豊富。
週末は電車で訪れここでサイクリングを楽しむ観光客で賑わうのだそうだ。
福隆駅から田舎道を走ること5分ほどで正面に隆隆山が見えてくる。
正面の山を越えるために掘られた鉄道が今はなき旧草嶺鉄道。
廃線の後リニューアルされたトンネル
旧草嶺トンネル
福隆駅から約2km程で旧草嶺自転車道の象徴的な入口「旧草嶺トンネル(北口)」に到着。
ここは廃線となったトンネルを北台湾で初めてリニューアルした自転車道(全長2,167m、高さ5.6m)。
平日はだれもいない静かな場所だったが、週末はここもサイクリング観光客で賑わうのだそうだ。
時期によって開放時間が異なるので注意が必要。
暑い日のライドにちょっとした清涼感
トンネル内は空気がひんやりとして涼しい。
地面には鉄道をイメージした線路が描かれている
トンネル中央付近には、福隆のある新北市と宜蘭の境界線を示す表示がある。
旧草嶺トンネル(約2km)の南口は日本と同じくサイクリングロードの目印に青く舗装している。
トンネルを出ると正面には神聖な山
亀山島(グイシャン)
正面は太平洋。中央に見える島、「亀山島」は遠方から見ると名前の通りウミガメのように見える。
島へは船で渡ってトレッキングが楽しめるのだそうだ。
海沿いサイクリングロードを疾走
旧草嶺環状サイクリングロード
国道2号線と並行する旧草嶺環状サイクリングロードを走る。
海岸沿いに走る道路、真横に太平洋、反対側に迫りくる山肌の雰囲気は四国1周の時の室戸岬に向かう海岸線に似ている。
神様の誕生日
地元のお祭り行列に遭遇
正面から色鮮やかな民族衣装でお神輿を担ぎ、行進する一行に出くわす。
太鼓や笛に加え爆竹までならして、なんとも賑やか。
サムさん曰く、これは地元の神様の誕生を祝うお祭りで、見れたのはとてもラッキーなことなのだそうだ。
台湾の最東端
極東公園(ジードンパーク)
旧草嶺環状サイクリングロード沿いにある台湾最東端「極東公園」で小休憩。
公園内には「EASTPARK」のモニュメント。
再び福龍駅周辺に戻ってきた。ここから今度は内陸側に向かって観光スポット「十分」を目指す。
国道2号線を外れて緩やかに登る台2丙線(日本でいう県道)へ。
国道と比較すると交通量も少なくてとても走りやすい。
台湾カステラでおやつ休憩
海山餅店
福隆から約10km走り「雙溪(シュアンシー)」という街に立ち寄り小休憩。
サムさんのおすすめ「海山餅店」で名物の台湾カステラを購入。
店名からは台湾カステラを販売しているとは思えない。
入口まで甘い香りが漂ってくる。店内にはカステラを焼くための型が大量に積まれている。
焼きあがりのカステラを地元の人たちが入れ替わり立ち替わり購入していく。
かなり大きいので、カット売りがないか聞いてみたが、ホールのみの販売だと言われてしまった。意を決して1つ購入し、3人で食べてみることに。
焼きたてのケーキはふわふわ、スポンジのよう。
クリームやチョコなどの味がなくとも、カステラ自体のやさしい甘さがちょうどいい。
買う前はサイズ感にびびっていたが、気がつけばペロッと完食してしまった。
人気観光スポットは線路内を歩ける
十分(シーフェン)
雙溪から約12km走って、天燈(ランタン)上げで有名な人気観光スポット「十分」に到着。
お土産屋さんや飲食店が軒を連ねる街の中をいまも使われている鉄道「平渓線」の線路が走っている。
列車がいなければ線路内も立ち入りもできる。せっかくなので自転車を押しながら歩いてみる。
汽笛が聞こえて
お待ちかねの列車入線
今歩いてきた線路に本当に列車が入ってきた。
ガードレールがなく、目の前を車両が通過するスリリングな体験。
日本ではお目にかからないこの光景におもわず興奮。
サッパリおやつでリフレッシュ
檸檬愛玉(オーギョーチ)
店先で台湾のデザートドリンク「檸檬愛玉」にトライ。
愛玉という植物で作られた固めのゼリーにレモンシロップをかけていただく。
ビタミンCとすっきりした甘さで夏の水分補給にうってつけ。1杯40元(180円)。
願掛けのランタンに挑戦
天燈(チェントン)
大きなランタンに願い事を書いて空に飛ばす十分の名物、「天燈(ランタンとばし)」を体験。
カラフルなランタンは願い事のカテゴリー別に色が決められている。好きな組み合わせで注文する仕組み。
けんたさんとツッチーが選んだのは4色(健康運、金運、仕事運、幸福)で250元(1,130円)。
願い事は筆と墨で書く。
健康運の赤を選んだ面には、けんたさんの腰痛改善と健康診断を控えたツッチーの願いを書き込んだ。
出来上がったランタンを線路の真ん中から空に向かって飛ばす。
飛ばしたランタンは、地元のボランティアが回収しているのだとか。
ランチは台湾料理の定番牛肉麺
内山鶏腿飯
無事ランタンを飛ばした後は、ランタン屋さんの隣りにある食堂「内山鶏腿飯」で遅めのランチ。
定番の台湾料理、牛肉麺をいただく。
見た目とは裏腹にあっさりとしたスープ。柔らかめの麺は、日本の伊勢うどんに似ている。1杯160元(720円)。
ここから後半
平渓線に沿ってライド再開
観光とランチで十分を満喫したら、平渓線終点の「菁桐(ジントン)駅」に向かう。
日本統治下の歴史の名残がある駅舎
菁桐駅
十分から約8kmほど走って菁桐駅に到着。
木造瓦屋根の駅舎は日本式建築。日本統治時代の1929年に建てられたのだそうだ
確かに雰囲気が古い日本家屋にどことなく似ているような。
最後の峠を越えて台北市へ
ゴール直前、ラストの登り坂
菁桐駅を後にして、約20km程走ると台北市内に抜ける峠が現れる。
激坂は3kmほど続き、ツッチーはけんたさんとサムさんにあっという間に置いて行かれた。
新北市から台北市へ
快適サイクリングルート
ゴールの士林駅のホテル「PAPERSUN HOTEL」まであと少し。途中、深南路という峠道を下ったが自転車専用路の道幅もしっかりあってありがたかった。
台北市内に入り基隆河(キールンガ)沿いのサイクリングロードに入る。ライドの終わりが見えたせいか、サポートライダーのサムさんもホッとした表情に。
充実した1泊2日のライド
PAPERSUN HOTEL
約17km程サイクリングロードを走り、前日出発したホテルに到着。
無事に2日目(94km)を走り切った。
東北角エリアを1泊2日走っただけなのに、なんだか1週間ぐらい台湾に滞在していた気分。それほど濃厚な2日間だった。
ホテルの設備は完璧
PAPERSUN HOTEL
部屋はとても明るくて広く、快適に過ごせる。ホテル内には自転車旅に欠かせない洗濯機(洗剤付)と乾燥機も完備されていた。
自転車はロビーで預かってもらえる。
お気に入りの1人火鍋
老先覺麻辣窯燒鍋
夕食はホテル近くのホットポット(火鍋)のお店「老先覺麻辣窯燒鍋」へ。
1人用の鍋に好きな食材(肉、海鮮、野菜等)を注文して入れるスタイル。
自分のペースで食べられるけんたさんのお気に入り台湾料理の1つ。
サムさんのサポートのおかげで、機材トラブルもケガもなく、予定通り1泊2日の東北角エリアの自転車旅を終えた。
自転車の旅はこの日でおしまい。翌日3日目は夕方のフライトまで台北市内を観光することにして、この日は早めに解散。