本日3日目の移動距離は旅程で最長となる150km。日没までにゴールすべく追い風で巡行速度を上げ、一気に台南を目指す。スピードアップしても、もちろん美味しいものは必須。途中のランチとカフェはぬかりなく下調べ済み。果たしてこの欲張り行程で夜までに宿にたどり着くだろうか。

けんたさん・旅のしおり

07:00 鹿港遇見1952からライドスタート
09:15 西螺大橋(雲林県)に到着
10:00 千巧谷牛樂園牧場に到着・休憩
12:30 北港(雲林県)エリアに到着
12:45 誠食堂でランチ
16:45 七股塩山(台南市)に到着・休憩
18:15 果核抵家(台南市)に到着・宿泊

DAY3 終了!

台湾3日目!

3日目の朝、出発前に昨日パンクしたタイヤの修理。ついでに車体も入念にチェックをして準備完了。

この日の天気予報は風速15mの北風が吹くと言う。3日目は強い追い風にのって平地を走り、走行距離を150km稼ぐ予定。日没までにゴールできるか、若干不安を感じつつ身支度を整え、この旅最長ルートの3日目がスタート。

赤い橋をバックに小休憩

西螺大橋

本日の1つめのスポットは赤が印象的な「西螺大橋」。台湾南部と北部の交通を結ぶ橋として産業発展に寄与した。1953年に開通した橋で、完成直後にはアメリカのゴールデン・ゲート・ブリッジに次ぐ長さだった。ゴールデン・ゲート・ブリッジと同じ赤に塗られているのは、意識してのことだろうか?(しかし、台湾の観光スポットは、英語表記した地名の大きなモニュメントがあるのが流行りのようだ。)
日本から持ち込んだ補給食を食べ、再び風にのって先を急ぐ。

地図で場所を確認

キッチュな牛につられて急遽立ち寄り

千巧谷牛楽園牧場

突然小腹が空いたツッチーのわがままで、通りすがりに見つけた「千巧谷牛楽園牧場」に立ち寄り。敷地内には小さな牛舎、カフェと食堂があり地元の観光施設という感じ。

地図で場所を確認

一番人気の特大シュークリームは牧場の牛乳をつかった濃厚なカスタードがたっぷりはいっている。周りの生地はカリっと固めで想定外のおいしさ。敷地も意外と広く、探索しているうちにうっかり1時間も経ってしまった。
この時点で既に11時。残り110kmも残っていることにやおら気が付き先を急ぐ。

牧場での遅れを取り戻すべく、追い風を背中に受け、時速30km以上で車通りの少ない19号線を南下。

台湾式そうめんでいただく日本式トンカツ

誠食堂

スタートから約70km地点にある台湾中部の雲林県「北港」という街に到着。
日本食が恋しくなったけんたさんのリクエストにより、日本式の定食が食べられる「誠食堂」に立ち寄る。1階でオリジナルのお菓子を販売。2階がレストランになっている。

地図で場所を確認

日本式のトンカツ定食を注文。トンカツは薄めで日本のものと同じカリっとした歯ごたえだが、香辛料が違うのか台湾独特のスパイスの後味がする。ライスまたは麺を選ぶことができるので「麻油麺線」なるものを選んでみた。
そうめんに似ているが、味つきのごま油で和えてある。

ランチの後はさらに19号線を南下。追い風の恩恵を受けて巡航速度時速35kmで走り続けた。写真の通り道路の舗装もクリーンで気持ちよい。

【みんなのオススメ
おさかな坊やのシュールな像

虱目魚小子

17号線に合流し南下の途中で「スポット募集」でおすすめがあった「虱目魚小子」像に立ち寄る。
「虱目魚(サバヒー)」はミルクフィッシュともいわれる台湾ではポピュラーな海水魚で、様々な調理法で食べられている。
キャラクター像の「虱目魚小子(サバヒー坊や)」はこの台湾南部が養殖が盛んなことにちなんで作られているのだとか。
自転車で走る途中にも養殖場を眺めることができる。

地図で場所を確認

16時の時点でホテルまで残り35km。沈む太陽を横目に17号線をただひたすら南下。
道路脇はサバヒーの養殖場。台南にはかなりおおくの生簀があり、この光景が果てしなく続く。

雪山ならぬ塩の山をバックに休憩

七股塩山

虱目魚小子から約15kmの地点、七股エリアの「七股塩山」で休憩。ここはかつて台湾最大の製塩場として一面に塩田が広がっていた。いまは塩のテーマパークとして整備され、観光客で賑わっている。敷地内に登れる巨大な塩山があり、頂上からは周囲の塩田を眺めることができる。

地図で場所を確認

渋滞に遭遇!意外と快適

台南市内

本日のフィニッシュエリア、台南市内に入るころにはすっかり夜になってしまった。
帰宅ラッシュの時間帯と重なり、渋滞の中をぬって走る。
自転車用レーンは二輪バイクと共有なので注意が必要だが、ドライバーは日本よりライダーにやさしい印象で、クラクションを鳴らされることは一度もなかった。

フィニッシュして判明、本日160km走破!

台南駅近くにある民宿に無事到着。
交通量が少なく、追い風を受けられる道をセレクトしたことで、当初の予定より10km長い160kmとなった。
しか体感としては100~120km程度の距離に感じられる。
あらためて追い風の効用の素晴らしさを実感するとともに、風を拾って長距離を走る台湾独特のライドは日本ではできない面白い感覚だった。

小さいけれどこだわりの詰まった宿

果核抵家

本日の宿「果核抵家」は4階建ての建物で、1階がカフェ、2階が共用部、3~4階が宿となっている。ここでも自転車は1階のカフェ店内に置かせてもらえた。
全3室のこぢんまりとした宿で、この日はけんたさん、サムさん、ツッチーで貸切状態。
各部屋オシャレなしつらいで、しかも「Marshall」の高級スピーカーが設置されている。
音響好きのけんたさんとしてはオーナーのこだわりが感じられて好印象。

地図で場所を確認

最長距離に祝杯!

朋友居酒屋

この旅で最長となる160kmを走破した今夜は、ぜひともジョッキでビールが飲みたい!
近くの日本式居酒屋「朋友居酒屋」で生ビールを頼み、明日への英気を養う。

地図で場所を確認

今回立ち寄った場所

西螺大橋

千巧谷牛樂園牧場

誠食堂

虱目魚小子

七股塩山

朋友居酒屋

今回宿泊したおやど

果核抵家

ライドコースを見る

ROUTE

「台湾一周1000kmの旅」DAY3のルート&おススメスポットについて

鹿港の宿をスタートしたら19号線と17号線を南下し、台南でゴール

他の日の様子はこちら!