旅はいよいよ後半にさしかかり、方角を変えて東側を北上。
この6日目の旅が最も大変な道のりになるとサポートライダーのサムさんが言っていた通り、9日間で最も獲得標高が高く、距離も135km。
これまで高速巡行で走ってこれた追い風から一転、向かい風にかわり、車体と荷物の重量を実感させられる1日となる。

けんたさん・旅のしおり

09:30 ホテルからライドスタート
12:30 我就知道原住民風味餐(屏東県)でランチ
14:45 壽卡鐵馬驛站(屏東県)に到着・休憩
16:00 双亭院(台東県) でカフェ休憩
18:30 台東県・台東市の街中に到着
19:00 ホテル「旅人駅站鉄花文創二館」(台東県)に到着

DAY6 終了!

台湾6日目!

Under Star Labで朝食
ホテルのカフェはモーニングまでおしゃれ

Under Star Lab

宿泊したホテル内にあるレストラン「Under Star Lab」で朝食を頂く。
朝食メニューは彩どりがきれいなワンプレートモーニング。レストランの窓から海を眺めながら優雅な時間を過ごす。

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6日目ライドスタート
覚悟を決めてハードな1日へ漕ぎ出す

本日のターゲットは台東市。約135kmの道のりはこの旅で最も坂を上る。
さらにここからは台湾の東側を北上するため、向い風を受けることになる。車重が約30kgあるけんたさんにとっては過酷な1日となる。本日のルートは前半が山岳ルートで後半が海沿いルート。台湾の東側の一部は海沿いを走る道がなく、内陸部に入る必要がある。

内陸に入ってまもなくすると、川で気持ちよさそうに水浴びをする牛に遭遇。
周りに人はおらず、家畜なのか野良なのか、なぜここに牛の群れがいるのかはわからなかったが、昨日まで走っていた大きな街が続く台湾の西側とは違うワイルドな雰囲気に驚く。

本日1つ目のヒルクライム。獲得標高は約150mと難易度低め。
しかし車重が約30kgのけんたさんのバイクはペダルを漕ぐ度にカーボンフレームのつなぎ目からギシギシという異音が。
フレームをいたわりながらゆっくりめのペースで上る。

台湾の原住民族

1つめのヒルクライムが終わって間もなく、最大の難所、獲得標高450m・距離18kmのヒルクライムが始まる。
この2つめの登りでは道路脇に原住民のイラストなどを見かけるようになった。
サムさん曰く、台湾の東側には複数の原住民(台湾全土で16民族)が暮らしていて、ちょうど走っているのは「パイワン族」と呼ばれる人たちが暮らすエリアなのだそうだ。
絵を見る限り現在の台湾の都市部の人たちとはまったく違う服装。原住民独自の文化があることがわかる。

我就知道原住民風味餐でランチ

我就知道原住民風味餐

ヒルクライム中の県道199号線の途中で立ち寄ったのが原住民レストラン。このあたりは、山の景色ばかりで、街やレストランもカフェもなく食事をできる場所が限られている。オープンエアの席で人も少なく居心地がよかった。

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サムさんがチャーハンをはじめ5種類ほどをオーダーしてくれた。
野菜を使った料理が多く、シンプルな味付けで素朴な家庭料理という印象で、これまで食べてきた香辛料豊かな料理と全然違うのが面白い。

「壽卡鐵馬驛站」で休憩
海抜460mの峠を登ったらここで記念撮影!

寿卡鉄馬駅站

ランチを終え、引き続き県道199号線を3kmほど上り続けると国道9号線との交差点に到着。ここが本日2つめにして最大のヒルクライムのゴール。
サイクリングターミナル「壽卡鐵馬驛站」は屏東県と台東県の境に位置し、その昔入山の検問所として利用されていた(”寿峠”は戦中日本が名付けた地名で、今もその名で呼ばれているそうだ)が、検問が廃止された後はレジャー目的で9号線を走るライダーやバイカーの立ち寄り場所として使われるようになり、サイクリングターミナルとしてリニューアルされた場所。
特に台湾一周を目指すライダー達が必ず立ち寄る「聖地」になっている。
フォトスポット以外に特段観光設備はないものの、トイレや水飲み場も整備されていて、ありがたい休憩所だ。

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壽卡鐵馬驛站で休憩を終えたら海岸線まで3〜5%の下り坂が約10kmほど続く。約450mの高低差を一気に下る。

台湾でもコンビニはサイクリストの味方

ファミリーマート

10kmの下りを降りた後のドリンク休憩は、日本でもおなじみのファミリーマートに立ち寄り。
ファミリーマートは台湾で一番見かけるコンビニエンスストアで、この日は2店舗に立ち寄った。

台湾のファミリーマートは店舗を指定して荷物を配送し受け取れるサービスがあり、サムさんが昨日サドルバッグを受け取ったのもホテル近くの店舗だった。
少し上級者な利用の仕方だが、コース上でお土産を購入したい時など、配送先を台北のフィニッシュ近くの店舗にしておけば道中は身軽にライドできるなど、恩恵もありそうだ。

ちなみに以前までは入店のジングルは日本と同じ電子音のメロディーだったが、最近まったく違うピアノ音のジングルに変更された。
無意識に日本と同じメロディーを期待しながら入店するとすごい違和感に襲われ、逆に面白い。

向かい風にただひたすらペダルをこぐ

海岸線まで下ったら、海岸線沿いをひたすら北上。台湾の西側では背中を押してもらっていた追い風(北風)が、東側では向かい風にかわり、なかなかスピードがあがらない。

ほっと一息、カフェ休憩

双亭院

海岸線沿いを走ること約10kmで「大溪」という町に到着。向かい風の中を黙々と走っていたので、気分転換と補給を兼ねてカフェ休憩をしようとするも、予定していたカフェは臨時休業。急遽ツッチーが見つけた「瀧溪駅」の横のレストランへ。

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急遽飛び込んだカフェで「完璧」なスイーツ発見!

ここで注文したスイーツとカフェラテがとにかくおいしい。旅するおじさん3人が満場一致で「美味い」といったのが、バニラアイスを載せたほんのり温かいブラウニー。けんたさんも思わず「完璧」とつぶやきがもれる。

カフェ休憩で想定外に長居をしてしまい、気づけば周囲は真っ暗。日没を過ぎた夕方5時30分の時点で残り30km。国道9号線を引き続き北上して本日のゴール「台東市」を目指す。

台東市の街中に到着

夜道を走ること約1時間。街のネオンが見えてくると妙に安心してしまう。本日のゴールとなる台東市の街中は交通量も一気に増える。ホッとしつつも気を引き締めてホテルへ向かう。

本日の宿

旅人駅站鉄花文創二館

本日の宿「旅人駅站鉄花文創二館」に到着。自転車は部屋の中で保管ができ、館内にランドリーもあり、設備は申し分なし。

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ホテル横の「昭和園一燒十味 台東店」 で夕食

昭和園一燒十味 台東店

本日はホテルすぐ横の日本式食べ放題焼肉屋で夕飯。
鍋の食べ放題もセットになったボリュームたっぷりのディナーで、最も過酷な1日の行程をねぎらった。

サムさんが事前に教えてくれていた通り、6日目の行程は登りが多く、向かい風の中長距離を走る一番きつい行程だった。
時間の余裕もなかったので立ち寄れるところも制限されていることもある。
ただ、これまで走った西側の街から街へのライドと比べて、東側は山の中や海岸線など、自然の中を黙々と走る走りごたえがあり、この日の終わりの達成感は格別だった。

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今回立ち寄った場所

Under Star Lab

我就知道原住民風味餐

寿卡鉄馬駅站

双亭院

昭和園一燒十味 台東店

今回宿泊したおやど

旅人駅站鉄花文創二館

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ROUTE

「台湾一周1000kmの旅」DAY6のルート&おススメスポットについて

屏東県の満州郷をスタートし途中「牡丹郷」でランチ。台東県の海岸線(国道9号線)を北上し台東市内のホテルでゴール。

他の日の様子はこちら!