台湾を縁取り9日間走った1000kmの旅もついにオーラス。最終日は5月の旅でも訪れた福隆で念願の中華ランチを堪能し、台北市内のサイクリングルートをパレードラン。9日の最後を締めくくるべく、あとわずかで終わる旅を惜しみながら走り進める。

けんたさん・旅のしおり

09:00 宿で朝食
09:30 宿を出発
10:30 北関海潮公園(宜蘭県)に到着・休憩
11:15 旧草嶺トンネル(新北市)を走る
12:00 福粤楼(新北市)でランチ
15:00 Khehsio coffee studio(基隆市)でカフェ休憩
17:00 松山駅(台北市)で台湾一周ゴール
17:30 Green World Songshan(台北市)で宿泊

DAY9 終了!

台湾9日目!

ゆったりと過ごす最終日の朝

最終日も天気に恵まれた。
宿のカフェスペースでゆっくり朝食。本日ついに台湾一周が終わるのかと思うと、これまでの朝とは心持ちが違って、実感がないような感慨深いような。

一つ一つの作業が「今日で最後」かと思うと、細かいことにふと目が行くように。
旅を始めたころは重さや収納方法に四苦八苦していた朝のパッキングも、最終日にはすっかり慣れ、深く考えずとも自然に手が動く。
荷物と体重、約100kgを支えてここまで走ってくれたバイクに感謝しながらバッグを取り付ける。

ゴールまで残り90km

本日のゴールはスタート地点だった台北市内・松山駅。
まずは国道2号線を北上して、5月にサムさんと3人で訪れた台湾の東北角エリアの町「福隆」を目指す。
海沿いの2号線は景色が良いがトラックなどの大型車両も多く注意が必要。

北関海潮公園
海の向こうに悠々泳ぐ亀山島

北関海潮公園

宿をスタートして約17km地点の「北関海潮公園」でトイレ休憩。
前回の旅より、さらに近づいてみることができた亀山島をバックに亀ポーズをとるけんたさん。
真上にぽっかり浮かんだ雲が島の存在を際立たせている。

地図で場所を確認

休憩を終えて引き続き国道9号線を北上。国道と並行する線路を台湾鉄道が行き交う。
日本では見ない車両ばかりが走っていて面白い。前日の電車輪行で乗車した列車も走っていた。

旧草嶺トンネル

旧草嶺トンネルに到着。ここは廃線となったトンネルを北台湾で初めてリニューアルした自転車道(全長2,167m)。
トンネルの中はひんやり涼しく、快適。週末はレンタル自転車で訪れる観光客で賑わうエリア。
今回は前回と逆の方向、宜蘭県側から福隆方面へ走る。

地図で場所を確認

忘れられない味に再会!

福粤楼

福隆についたら前回宿泊したホテル「福容大飯店」の中にある中華レストラン「福粤楼」へ。
ここは東北角の旅の際に、夕食で訪れたレストラン。忘れられないほどおいしかった「野菜とソーセージのXO醤炒め」や「シーフード炒飯」などを注文。この旅最後のランチを思う存分堪能した。

地図で場所を確認

9日間一緒だった旅の道しるべ

「環島1号線」の看板

朝から楽しみだったランチを終え、国道2号線を走り台北市内を目指す。途中で何度も目にしてきた「環島1号線」の看板も今日で最後と思うと名残惜しく感じてしまう。
地図がなくてもこの看板をたどって行けば台湾を一周できてしまう。台湾は本当に自転車にやさしい。

山道を抜けてカフェで一服

Khehsio coffee studio

福隆からの山道も終えて基隆市にあるカフェで休憩。基隆市まできてしまえば、あとは台北市内にむけて川沿いのサイクリングルートを走るだけなので、気持ち的にもかなり一安心。

地図で場所を確認

最後のカフェのお供は、ティラミス、タルト、チーズケーキ。どれもコーヒーに合うスイーツばかり。
すでに気分的にはゴールしたかのように思わずリラックスモードで長居してしまった。

気を引き締めてゴールの松山駅まで残り26kmを目指す。
台北市内は交通量が多く帰宅時間とも重なるため、カフェを出発して国道5号線を少し走ったら「基隆河」沿いのサイクリングルートへ入る。

小さな機構にもアイディアが詰まっている
自転車進入用のバリケード

サイクリングルートの途中途中には自転車以外が進入できないようバリケードが設置されている。
身体が通過するアッパー部分だけが狭くなっていて、自転車のディレイラー(変速機)が通行する下部のあたりには接触する部材がない機構で通行しやすい。
日本では地面近くに進入を制御する機構が設置されていることが多いが、これなら車体を傷つけず、しかも様々なタイプの自転車が通行できる。
些細な工夫だが、自転車のことを理解して設計されていると感動してしまう。

日暮れに包まれゴールまで残り1km。

まもなく松山駅まで約1km。
遠くには台北のランドマーク「台北101」が見えてきた。
この9日間ずっと旅とともに吹いていた風がピタリと止んで、静寂に包まれた。
まるで台湾一周完走を祝福しているかのように夕陽に照らされ、パレードランさながら、3人でゆっくりサイクリングルートを走る。

ついに台湾一周ゴール

夕方5時。ついにこの旅のゴール「松山駅」に到着。
サムさんの家族と友人がお祝いのレイをもってお出迎えしてくれた。
四国一周で1000km走破した時の達成感も素晴らしかったが、今回の台湾一周は常に異国の地での緊張感が途切れなかったため、達成感と完走後の解放感はさらに大きなものになった。

地図で場所を確認

台湾一周の証明書
サムさんからのサプライズ

今日まで台湾一周を安全にガイドしてくれたサムさんには感謝しきれない、と思っていたら、なんとサムさんが台湾自転車協会(TAIWAN BIKE ASSOCIATION)発行の台湾一周証明書をプレゼントしてくれた。

完走証は厚い装丁に箔押しの重厚なアイテムで、手にすると誇らしい気持ちが改めて湧いてくる。
事前申請してくれていたサムさんの心遣いに感動するけんたさんとツッチー。
さらに、台湾と四国を両方一周達成した2人は「四国一周・台湾一周」と書かれたオリジナルジャージがもらえるのだそうだ。

まとめ・台湾一周1000kmを走って

東京から約3時間で行ける台湾。
国内旅行並みに身近な距離ながら、日本とは全く違う台湾の地形・文化・ユニークさを自転車旅を通して満喫したこの9日間を振り返り、台湾一周の旅の印象をまとめました。

①風を意識して走る船旅のようなライド

冬の台湾の西サイドは、北風が時に風速15m以上で吹き、旅前半の南下時は自転車を力強く押してくれる。
これだけ追い風を受けて走れる環境は日本にない。
毎朝ライド前の準備時に北風の強さをチェックする日課はとても新鮮だった。

逆に、旅の後半以降、北上に進路を切る台湾東サイドではこの風が向かってくる。
ルートを考える際はいかに風の負担を減らすか、常に検討する必要があった。

台湾一周は風を捉えたり逃がしたり、まさに帆走するようなライドだった。

②台湾の西側と東側の表情の違い

台湾の西サイドは大きな街から大きな街へと走る旅。
バイクや車が勢いよく走る街中ではエネルギッシュな台湾を体感できる。
逆に東側は山岳や海岸線沿いを走り、雄大な自然の中を走ることができる。
自転車だからこそ台湾の東側と西側の違いを体感することができた。

③走りやすい道路環境

街中は凸凹しているところもあるが、一度郊外へ出てしまうと道路の路面状況は総じてとてもスムース。
コンクリートの粒度も日本のものより細かい。
国道のほか、多くの主要道路には自転車レーンが敷設されている。
このレーンの幅員も日本のものより広く、安心感がある。

④最後に:謝謝!皆さんから口コミ情報をまとめてご覧いただけます

今回の台湾一周の旅を実施するにあたって、たくさんのスポットの情報を提供いただき、ありがとうございました!
皆様から寄せられたスポット募集と、各日のルートをGoogleマップにまとめました。リンクよりご覧いただけます。

今後もディスカバーライドでは引き続き台湾でのライド旅の魅力をご紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!

今回立ち寄った場所

北関海潮公園

旧草嶺鉄道(トンネル)

福粤楼

Khehsio coffee studio

松山駅

今回宿泊したおやど

Green World Songshan

ライドコースを見る

ROUTE

「台湾一周1000kmの旅」DAY9のルート&おススメスポットについて

宜蘭市の礁渓温泉を出発して、途中「旧草嶺トンネル」を通過してランチスポットの福隆を目指す。午後は峠を越えて新北市から基隆河沿いのサイクリングルートを走りゴールの台北市内の松山駅を目指す。

他の日の様子はこちら!